前回の続きになります
前回の記事
500円以下のリチウムイオン電池の充電器を試すへのリンク
目次
1.仕様
2.サイズや重さ
3.本体表記部分
4.デザイン等
5.入出力端子部分
6.入出力の実効値
7.おまけ
前回は500円以下のモバイルバッテリーにもなる充電器をAliexpressで2つ購入して紹介をしました
前回紹介した物は充電器として使う場合は保護装置が無くダメであくまで自作用?モバイルバッテリーケースでした
安価で充電も出来るモバイルバッテリーにもなるモバイルバッテリーケース?の紹介第2弾です
価格は税込み605円…前回の物より大して価格は変わらない?ですね
アマゾンで同じものが930円で販売されていました
仕様
型番 | P2 |
---|---|
内蔵可能バッテリー | 長さ67mm以下の18650型リチウムイオン電池 |
充電入力電圧/電流 | DC5.0V / 2A |
USB出力電圧/電流 | 各ポート DC5.0V / 1A側最大1.5A 2A側最大2.2A(2ポート合計2.2A) |
充電時間 | 電池容量による |
外寸 | 100×49×27mm |
質量 | 47g |
付属品 | Micro USBケーブル |
記事内ではP2と呼称します
サイズや重さ
モバイルバッテリーとして使う場合は衣類のポケット等に入れて使えるサイズです
重量は電池2本格納で150g程度
電池はケース裏側を矢印の向きにスライドして開きます
左がP2右がAnker PowerCore 10000です
本体表記部分
デザイン等
残量確認ランプの押しボタンスイッチは写真左の小さいボタンです
出力2ポート入力1ポートと電源ボタンと残量表示部分
ボタンを押すと残量ランプが点灯します
内部
+-の表記があります
入出力端子部分
写真右上小さい方のUSB Micro-B端子が充電入力になります
写真真ん中2つのUSB Type-AがUSB出力になります
どちらもUSB出力はUSB DCP(1.5A)規格に対応しています
説明書にも最大出力が書かれていますがどちらの出力ポートとも2.2Aで出力電圧が低下して出力制限がかかります
入出力の実効値
USB出力について
モバイルバッテリーとして使う状況を仮定して稼働した時の電流値を記載します
使用する電池の本数は2本です
容量計測はモバイルバッテリーケースにセットした電池のカット電圧の約3.2Vに合わせて計測しました
使用した電池容量実測値は 1800mAh×2本 3.55V (12.78Wh)
出力に繋ぐ負荷はスマートフォン等での使用を仮定します
スマートフォン等で実際に使われている制御でUSB電圧を監視して電流値を最適に可変する機器を使用しています
出力詐称の判別に使える方法です
充電入力について
充電器として使用を仮定して電池を1本のみセットして計測
電池は3Vまで1Aで放電した電池を満充電(2機種とも4.2Vカットでした)
使用した電池容量実測値は 2700mAh 3.68V (9.94Wh)働した時の電流値を記載
出力負荷 [VA] | 平均電圧 [V] | 電力量 [Wh] | 容量 [mAh] | 出力時間 [h:m:s] | |
---|---|---|---|---|---|
5V 1.5A (7.5W) | 5.07 | 8.68 | 1713 | 1:07:48 | |
充電入力 [VA] | 平均電圧 [V] | 電力量 [Wh] | 容量 [mAh] | 満充電時間 [h:m:s] | 90%充電時間 [h:m:s] |
5V 2.0A (10W) | 5.15 | 12.21 | 2372 | 2:45:36 | 1:58:42 |
5V 2A出力時はケース内の電池端子の接触抵抗が大きく出力電圧が安定しませんでした
接触抵抗が大きくカット電圧が高めになってしまい3.4V程でカットしてしまい全然出力出来ませんでした
5V 1.5A以下で出力すると安定して出力しました
出力 67.9%
入力 81.4%
P2の充電は5V 2A入力にしては遅く2時間45分程度です
充電から1時間経過後で5V 1A程度しか流れません
80%以降の充電が凄く遅く充電制御がイマイチでした
モバイルバッテリーとして
2700mAh 3.68V (9.94Wh)を2本入れてダイソーの300円USBアダプターを使い充電もしてみました
充電入力 [VA] | 平均電圧 [V] | 電力量 [Wh] | 容量 [mAh] | 満充電時間 [h:m:s] | 90%充電時間 [h:m:s] |
---|---|---|---|---|---|
5V 1.6A (8W) | 5.06 | 21.98 | 4337 | 3:32:54 | 2:50:14 |
前回の500円以下のチャージャーで1本充電した時と時間はほぼ一緒になりました
2本で使うならアリかなと
ここから他所では書かれていない?ウチのウリの部分
充電器として使う場合
セットした電池は左右独立しています
残量や使い方の違う電池を同時にセット可能です
残量の少ない方へ優先して充電される様になっています
本数に関係なく充電入力で(10W)充電されます
1本でも充電電力は変わらないです
1本で充電する場合は電池に流れる電流は最大で2.1A程になっていました
普通充電電流2.1Aでの充電に対応するリチウムイオン電池はあまりありません
コバルト系はほぼ無理ですがマンガン系なら余裕です
…わかりづらいですね
Panasonic(SANYO) NCR18650GAは無理です(Standard Chargeは 1.67Aまで)
MURATA(SONY) US18650VTC6は余裕です(Standard Chargeは 3A)
※すべてのリチウムイオン電池を使う場合の基本なのですが最大充電電流は調べましょう
日本製だから大丈夫とかいう根拠のない常識はやめましょう
扱いが難しいから電池単体で売っていない事をきちんと理解しましょう
最低でも諸元表は見ましょう(標準電流は書いてある)
逆装填保護があり万が一の時も大丈夫です
充電器として使う場合は必須の保護だと思います
電池のセット向きはきちんと確認してセットしましょう
繋がれたUSB充電器の種類は認識していません
繋がれた充電器の保護の為だと思われますが電流値を最適にコントロールする機能がついています
充電器の電圧コントロールのついた充電器(PowerIQ等)で5.2V程度の出力の物が安定して10W充電が可能でした
Appleの充電器A1401(5.2V 2.4A)の12Wアダプターも安定して使えました
総括
2本の電池で使う場合はアリかなと思います
1本では充電器としても微妙じゃないかと思います
まとめへ続きます
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