前々回からの続きになります
目次
1.仕様
2.サイズや重さ
3.本体表記部分
4.デザイン等
5.入出力端子部分
6.入出力の実効値
7.おまけ
前回は1000円以下のモバイルバッテリーにもなる充電器をAliexpressで購入しました
前回紹介した物は充電器として使う場合は速度がイマイチであくまで自作用?モバイルバッテリーケースでした
格好良い充電器にもなるモバイルバッテリーにもなるモバイルバッテリーケース?の紹介第3弾です見た目は大事ですよね?
価格はアマゾンで税込み2485円…高いか安いかはレビューを見て皆さんで判断お願いします
リンクは審査出していますが申請落ちました(多分記事数の不足)画像使用等の許可が下りていないので気になる方はThruNite C2で探してください
仕様
型番 | C2 |
---|---|
内蔵バッテリー | ThruNite 3400mAh 18650 リチウムイオン充電電池 3.6V 12.24Wh |
充電入力電圧/電流 | DC5.0V / 最大2.4A |
USB出力電圧/電流 | DC5.0V / 最大3.0A |
充電時間 | 電池容量による |
外寸 | 長さ92.8mm 幅(直径)25mm |
質量 | 38g(電池含まず) |
付属品 | Micro USBケーブル,ポーチ |
記事内ではC2と呼称します
サイズや重さ
モバイルバッテリーとして使う場合は衣類のポケット等に入れて使えるサイズです
重量は電池1本格納で87g程度
電池表記部分
よく見るとうっすら電池の被膜の下の文字が見えます
LG??F1L1865
Q126E068AA
文字の並び等から検索するとどうやらLGのF1Lという電池にプロテクト回路を取付けている電池の様です
テストで使用する値はLG製INR18650F1Lと仮定してテストします
PSEマークは電池が脱着出来るので電池側についています
PSEマーク付近に社名表記等はありません
デザイン等
残量確認ランプの押しボタンスイッチは写真左上の小さいボタンです
出力1ポート入力1ポートと電源ボタンと残量表示部分
ボタンは給電と残量確認のスイッチです
説明書には電池残量と書いてますが表記はどうみても電圧しか書いてありません
使用するリチウムイオン電池によって電圧特性は変わるので電圧が正しいです
赤点灯 - 2.8V以下で出力不可
赤点滅 - 3.0V以下で使用可
紫点滅 - 3.65V以下で使用可
青点滅 - 3.65V以上で使用可
ケーブルを繋いでから給電スイッチを押すと出力を開始します
内部
エンドキャップ側がマイナス側になります
入出力端子部分
写真右上小さい方のUSB Micro-B端子が充電入力になります
写真真ん中のUSB Type-AがUSB出力になります
USB出力はApple 2.1A規格に対応しています
この大きさで出力5V 3A 入力5V 2.4Aは見たことない位大出力です
他社にて販売されている物は出力5V 2A 入力5V 1A のタイプが多いです
入出力の実効値
実効値の前にまずは電池の容量測定をします
※レビューで書かれている電池の容量についても気になるので
容量が少ないらしい?ので計測します
LG製INR18650F1L仕様諸元から抜粋
電池容量 | 公称 3350mAh 定格 3250mAh |
---|---|
標準充電電流値 | 0.3C (975mA) |
最大充電電流値 | 0.5C (1625mA) |
最大放電電流値 | -20~5℃ 0.5C(1625mA) 5 ~ 50℃ 1.5C(4875mA) |
容量計測電流値 | 0.2C (650mA) |
放電終止電圧 | 2.5V |
仕様書で指定されている通りにアナライザーで計測
アナライザーはSKYRC MC-3000(HiTEC X4 PRO 44250)を使用
1級誤差のテスターで校正して使用しています
ホビー用途ではこれより正確な高機能充電器は無いと思います
※充電器で充電出来た量を測る方がいますが
比較なら指標になりますが容量の数値としては全然違います
直接比較はやめましょう
※一般指定されている容量計測
満充電からの放電で放電終止電圧までの放電量を計測します
放電電流は0.2Cで放電
放電終止電圧は仕様書に指定されている値
CはCapacityで電池の容量を指しています
今回の場合は0.2Cで2.5Vと仕様書で指定されていました
0.2×3250mA=650mA
650mAで2.5Vまで放電するようにアナライザーをセットします
放電計測は以下の様になりました
計測容量 | 3187mAh |
---|---|
平均電圧 | 3.6V(3.595V) |
計測電力量 | 11.466Wh |
放電時間 | 4:54:24(294.4分) |
容量計測電流値 | 0.2C (650mA) |
放電終止電圧 | 2.5V |
3187/3250=98.1%の容量がありました
私の手元に着いたときは2.91Vと放電した状態で届きました
保管ダメージ等を加味しなくても容量はあってます
勘違いする人がいますが3400は公称容量(呼び名)なので実容量では無いです
さらにC2自体の放電終止は2.8Vなので電池容量の限界値まで引っ張れません
容量などきちんと調べてから書きましょう
USB出力について
私の実機の個体では5V 2A出力が限界でした
電池と接触するスプリング部分等が華奢で導通抵抗も大きいです
5V 3Aの出力は物理的に厳しいです
電池側の電圧が下がってくると出力も低下します
終盤辛うじて5V 1.5Aを出力する程度の能力しかありません
充電器ですから...しょうがないですね
ダイソーの3000mAhのモバイルバッテリーと容量は同じ程度です
モバイルバッテリーとして使う状況を仮定して稼働した時の電流値を記載します
容量計測はモバイルバッテリーケースのカット電圧の約2.8Vに合わせて計測しました
使用した電池容量実測値は 3000mAh 3.6V (10.8Wh)
出力に繋ぐ負荷はApple 2.1Aでの使用を仮定します
スマートフォン等で実際に使われている制御でUSB電圧を監視して電流値を最適に可変する機器を使用しています
出力詐称の判別に使える方法です
充電入力について
私の個体では最大5V 2.2A(11W)での入力が可能でした
付属電池LGのF1Lのスペックシートでは最大標準充電電流が1.625Aとなっています
変換等を考えても充電は間違いなく0.5C以上となり急速充電(過大入力)になります
出力負荷 [VA] | 平均電圧 [V] | 電力量 [Wh] | 容量 [mAh] | 出力時間 [h:m:s] | |
---|---|---|---|---|---|
5V 2.1A (10W) | 4.99 | 9.08 | 1819 | 1:05:24 | |
充電入力 [VA] | 平均電圧 [V] | 電力量 [Wh] | 容量 [mAh] | 満充電時間 [h:m:s] | 80%充電時間 [h:m:s] |
5V 2.1A (10W) | 5.13 | 14.83 | 2891 | 2:08:30 | 1:27:54 |
入出力時間は5V 2Aでかなり速いですね
入出力時はC2本体が熱を持ちます(外装部48℃)
特に入力は過大なのでC2本体がものすごく発熱します
出力 84.1%
入力 72.8%
発熱も気になりましたが充電入力の効率が悪いです
ここから他所では書かれていない?ウチのウリの部分
充電器として使う場合
入出力時間は5V 2Aでかなり速いですね
入出力時はC2本体が熱を持ちます(外装部48℃)
特に入力は過大なのでC2本体がものすごく発熱します
1本しか充電出来ず電池無しの販売ではない為非常に高価です
追加でリチウムイオン電池を用意する場合
充電電流が2Aを超えています
高入力に対応するINR又はIMRのリチウムイオン電池が良いです
容量は多少下がりますが3A程度でも通常充電になるMURATA(SONY)VTC6等だと余力があり安全です
パナソニック製の3200~3500の容量の電池(NCR18650系等)は標準充電電流値は1.625Aで余力が足りません
SONY製US18650VTC6仕様諸元から抜粋
電池容量 | 公称 3120mAh(定格 3000mAh) |
---|---|
標準充電電流値 | 2000mA |
最大充電電流値 | 5000mA |
最大放電電流値 | 80℃以上 5C(15A) 80℃以下 10C(30A) |
容量計測電流値 | 0.2C (600mA) |
放電終止電圧 | 2.0V(使用過程推奨値 2.5V) |
保護付きならKEEPPOWER 3120mAh Series-Rが同仕様でVTC6と思われます
C2自体に保護装置が付いているので保護回路のない電池も使えます
※リチウムイオン電池を使う場合の基本なのですが最大充電電流は調べましょう
日本製だから大丈夫とかいう根拠のない常識はやめましょう
扱いが難しいから電池単体で売っていない事をきちんと理解しましょう
最低でも諸元表は見ましょう(標準電流は書いてある)
逆装填保護があり万が一の時も大丈夫です
充電器として使う場合は必須の保護だと思います
電池のセット向きはきちんと確認してセットしましょう
繋がれたUSB充電器の種類は認識していません
繋がれた充電器の保護の為だと思われますが電流値を最適にコントロールする機能がついています
充電器の電圧コントロールのついた充電器(PowerIQ等)で5.2V程度の出力の物が安定して10W充電が可能でした
Appleの充電器A1401(5.2V 2.4A)の12Wアダプターも安定して使えました
モバイルバッテリーとしてみた場合
容量が少なすぎです
充電時間を見ると先日の記事で出てきたゲオの800円のモバイルバッテリーとほぼ変わらずです
ゲオの800円のモバイルバッテリー3個買って必要に応じて持ち運べばバッチリですよ
総括
電池付いてませんがXTAR PB2Sの方が使える気がします
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