謎はすべて解けた CHOTECH B634編

 1万円以下の価格でUSB-PD100W出力対応の高出力可能なモバイルバッテリー第3弾になります

※QCはクイックチャージと略します
 USB Power DeliveryはUSB-PDと略します

 CHOTECHからUSB-PDにて100W出力可能なモバイルバッテリーがかなり前から販売されていますが日本国内では中々見当たらず
 出力制限やオーバーヒート等はどうなのか早速テストします

 購入はAmazon.co.jpにてJiexun販売の物を6000円で購入しました
 記事掲載時点では7499円で販売されています
 10%OFFクーポンが出ていることが多いです

 

 梱包のイメージが良くない印象のCHOTECHですが今回も梱包が悪いです

 要約すると

 ×重い(他機種と比べて100gほど)
 ×eMarkerの通知とケーブルの仕様が違う
 △100W出力は残量100~65%まで
 △PPS対応
 〇1時間30分で8割蓄電出来る


目次


仕様


型番 B634
内蔵バッテリー 26800 mAh / 96.48Wh リチウムイオンバッテリー
充電入力電圧/電流 USB-C PD DC 5-20V/3A 60W MAX
USB出力電圧/電流 USB-C PD3.0 DC 5,9V,12V,15V/3A 20V/5A
PPS 5-11V 5A 100W MAX
USB-A DC 5V/3A 9V/2A 12V/1.5A 18W MAX
USB3出力同時最⼤120W
充電時間 約2時間(60W充電器使用)
外寸 187×87×24mm
質量 615g(実測 657g)
付属品 5A対応USB-C to C ケーブル

 PSEマークありトヨバンク株式会社
 赤文字部分は実機を調べて違った所です


 記事内ではB634と呼称します

サイズや重さ


 サイズは20000mAhクラスのモバイルバッテリーでよく見るサイズです
 重量は多少重く約650g程度です


 18650リチウムイオン電池が8本使用されているタイプは似たような大きさになります

本体表記部分



 出力表記はそれぞれの端子で記載されています
 PSEマークは珍しくまともな表記になっています

デザイン等



 CHOTECHのロゴが目立ちます

 USB C to Cケーブルが付属されていますがeMarkerありの5A対応のUSB2.0用?のケーブルです


 ?の部分ですがE-Markerを読み込めるテスターで覗くと何故かUSB3.1ケーブルとして記録されています


 USBケーブルとしてのデータ通信は出来ますが速度はUSB2.0相当でした
 ケーブルの太さも5A流して大丈夫なのか心配になる細さです
 まぁB627もポ〇コツだったので予想通りです

入出力端子部分



 左の黒い丸いボタンが電源スイッチ
 右側のUSB-C端子は入出力端子になります
 真ん中の2つはUSB-A出力端子でクイックチャージ充電規格の他スマートフォンで使われる色々な規格に対応でそれぞれ最大18W
 USB-A端子2つから同時に出力する場合は5V固定の出力になります
 合計で5V3.4A(17W)程度まで出力が可能です

 残量表示は白で点いている部分で4段階表示です

  

 左 USB-Aの対応出力
 中 USB-Cの対応出力
 右 USB-PDのPDO

 USB-AとUSB-Cの対応充電規格はでAuto Enumerateの通りです
本来はUSB-C側はUSB-PD規格対応であればPD以外にも対応してはいけない事になっていますが…私は利便性優先で良いと思います

入出力の実効値


出力負荷 [VA]平均電圧 [V]電力量 [Wh]容量 [mAh]出力時間 [h:m:s]
20V 5A (100W)19.7079.4040321:08:54
20V 3A (60W)19.4980.9341221:20:48
20V 2.25A (45W)19.6583.3142401:50:12
QC12V 1.5A (18W)11.9088.2774175:00:38
QC9V 2A (18W)9.1483.2691084:51:42
充電入力 [VA]平均電圧 [V]電力量 [Wh]容量 [mAh]満充電時間 [h:m:s]80%充電時間 [h:m:s]
20V 3A (60W)19.39102.1952692:09:061:24:48
20V 2.25A (45W)19.70101.2151382:39:121:43:00
15V 2A (30W)14.69101.6969243:52:242:32:00
9V 2A (18W)8.89106.76119906:23:484:24:30

 先日の記事のMATECH DeliveryCell+ Extraと比べると充電スピードが同じ入力電力の場合は速く充電出来ている様です

入出力電圧別の効率について

 蓄電量は記載の96.48WhとしてUSB-PD側で変換率を出します

入出力 [VA]充電入力効率 [%]USB出力効率 [%]
20V 3A (60W)94.483.9
15V 2A (30W)94.9   
9V 2A (18W)90.3   

 入力効率が最大95%とかなり良いです
 出力効率も約85%以上と良い数字です
 入出力効率から見て内蔵容量も表記通りで合っています

USB-PD出力について

 USB-PDの100Wは全域では100W出力では使えません
 100W出力は残量が約65%程度まで使用可能です
 残量65%以下は60Wに出力制限がかかります(20V 3AのPDOを再通知してくる)
 満充電から100W出力で使える時間は約17分程度です

ここから他所では書かれていない?ウチのウリの部分


USB-PD100Wポートの最大出力と容量の関係

 残量が約65%付近でPDOを再通知して電力が変わるので非常に使いづらいです
 充電する機器によっては再通知のタイミングで入出力の反転があり出力が停止したりしました
 
統括

 60Wでの使用なら悪くないモバイルバッテリーです

 TYPE-C出力が2つ必要なら MATECH DeliveryCell+ Extra がオススメ
 100Wでの使用なら MERPOWER YN-045P がオススメ


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