前から非常用として使えるポータブル電源を探していました
購入する物を選定する時の為に電力や条件等をまとめてみました
数年前に北海道胆振東部地震があり私の住む北海道は全域で停電がありました
私の住む地域も約2日間停電しました
2日間実際に停電した時唯一困ったのは冷蔵庫が動かずの中身の食料が半分程ダメになりました
万が一の停電時に非常用電源として100V1200Wインバーターと自動車用鉛バッテリーを使った物を用意しています
教訓から冷蔵庫を12時間程度稼働できる最低容量と出力にしました
自動車用鉛バッテリーを使い切っても自動車や発電機を使い充電が出来るようにしています
冷蔵庫の電力について
インバーターで駆動させる場合家庭用冷蔵庫で使える電力は表示通りの消費電力では動作しないので事前に調べておく必要があります
ポータブル電源も内部でバッテリーの電力をインバーターで変換しています
冷蔵庫に限らず電化製品には消費電力が表示されています
参考に私の自宅の冷蔵庫の表示を記載します
型式 SR-361K(S)-1形
定格容量 357L(360L)
電動機の定格消費電力 85W
電熱装置の消費電力 130W
詳しくは書きませんが(長くなる)電動機(モーター)が使われいる電化製品は起動時には記載の消費電力の10倍以上が必要になってきます
実際に冷蔵庫を電力計で計測した値も記載します
連続稼働時の消費電力 120~150Wの間で可変
起動時の消費電力 1150W(1秒程度)
使える電源はもちろん100Vの交流ですが正弦波で出力する物が必要です
冷蔵庫は中型の物なので大型の物はもう少し消費電力が大きくなります
12時間稼働した電力も計測して用意するポータブル電源のおおよその容量を調べます
夜間は発電機(自動車)の騒音がうるさくポータブル電源の蓄電のみで動かす想定です
夏(8月) 860Wh
冬(1月) 620Wh
12時間でも結構な電力量でした
ポータブル電源だと中型~大型の物が最低でも必要です
冬に必須の暖房機器の電力
冬の停電には暖房機器(ストーブ)も必須です
普段使っている暖房機器も動かせる様に調べてみました
ストーブ起動点火時消費電力 600W(10秒)
ストーブ点火前予熱消費電力 540-300W(段階的に減少)
ストーブ安定燃焼時消費電力 30W(起動から4分30秒後)
必要なポータブル電源の選出
調べた結果必要な電源出力の最低条件は
100V 50/60Hz 正弦波
瞬間最大 1200W
定格最大 600W
電源容量 860Wh
ポータブル電源の充電の最低条件
ポータブル電源はパススルー充電があれば電化製品を動かしたまま補充電が出来ます
昼間パススルー充電をしながら冷蔵庫も駆動する場合
12時間で860Wh消費する分と蓄電分の860Whで12時間で1720Wh以上を入力出来る物が必要
12時間で1720Whなので最低150Wの入力に対応しているポータブル電源が必要です
調べた条件に合うポータブル電源を探しますが案外ないです
2020年1月頃から探し始めた時に候補は2機種になりました
候補①
Jackery ポータブル電源 1000
139800円
容量 1002Wh(46.4Ah/21.6V)
定格出力 1000W
瞬間最大出力 2000W
AC出力 100V/10A ,60Hz
充電入力 180W (24V 7.5A) 12-30V対応
12V自動車の場合 12V 7.5-8.33A (90-100W)
候補②
ECOFLOW(エコフロー)ポータブル電源 EFDELTA
159500円
容量 1260Wh(25Ah/50.4V)
定格出力 1600W
瞬間最大出力 3100W
AC出力 100V 16A 50,60Hz
充電入力 DC 400W (48V 10A) 10-65V対応 AC 1200W
12V自動車の場合 12V 10A (120W)
正直お値段が高く自作しようと思っていましたが条件にピッタリな奴が現れました
それはクラウドファンディングのkickstarterにてECOFLOW R600が登場しました
候補③本命
ECOFLOW(エコフロー)ポータブル電源 R600PRO
58236円(539$)
容量 768Wh(30Ah/25.6V)
定格出力 600W
瞬間最大出力 1200W
AC出力 100V 10A 50,60Hz
充電入力 DC 200W (24V 10A) 10-25V対応 AC 500W
12V自動車の場合 12V 10A (120W)
ぎりぎりの仕様ですがX-Linkで定格出力を1200Wに出来るので万が一出力が不足しても大丈夫な仕様です
容量も増設バッテリーがあり鉛バッテリーが使えるキットと専用バッテリーがあるので問題なしです
自作するより価格も安くめでたく購入となりました
前置きが長くなりましたが次回はECOFLOW R600PROの詳細になります
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