謎はすべて解けた BIUBLE SG300 ポータブル電源編

 小型で軽いポータブル電源が欲しくて1機試しに購入してみました
 キャンプで十分使えそうなポータブル電源です

※クイックチャージはQCと略します
 USB Power DeliveryはUSB-PDと略します

 導入のきっかけは単純に使ってみたいのとリチウムイオン電池が使われている物の内部を見てみたいというだけの事です

 小型のポータブル電源ですがAC出力がネックで矩形波と正弦波の物があります
 ポータブル電源はしょっちゅう買い替える物では無いので無難に正弦波出力の物にしました

 安価なもので充電がソコソコ速い物で探していた所とある噂が
 どうやら本製品は2系統同時入力が出来様なので早速注文しました

 

 販売価格はAmazonにて23999円で販売されています
 稀に35%オフをやっているのを見たのでタイミングが合えば16000円程度になります


 要約すると

 △残量表記が実際の残量とあっていない場合がある
 △AC出力は116Vほどあり場合によっては動かない物がある
 △DC出力は内部バッテリーの電圧がそのまま出る(16.8V~12V)
 △内部冷却ファンがうるさい
 〇2系統での蓄電時間が速い

目次


仕様


型番 SG300
内蔵バッテリー266.4Wh,72Ah 3.7V リチウムイオンバッテリー
充電入力電圧/電流    DC 12-18V/3A 54W MAX
USB-C PD 20V/3A 60W MAX
出力電圧/電流    AC 110V×2 300W(瞬間最大350W)
USB-A1 DC5V/2.4A,9V/2A,12V/1.5A
USB-A2/A3 DC5V/2.4A 
USB-C PD2.0 DC 5V,9V,12V,15V,20V/3A 60W
車載仕様電源ポート 150W 12V/10A
DC5525 12V 10A
充電時間約7.2時間(付属DC 15V/2.5Aアダプター使用時)
約5.4時間(USB-C PD 60W使用時)
約3時間(DC 20V/3A+USB-C 60W 2系統同時使用時)
外寸263 x 140 x180mm
質量3.44Kg(実測 3.5Kg)
付属品本体充電ACアダプター,車載充電ケーブル,DCプラグ出力-カーアクセサリソケット変換ケーブル,USB-Cケーブル,マニュアル

 赤文字部分は実機を調べて多少違った所です


 記事内ではSG300と呼称します

サイズや重さ


 サイズは鉛バッテリーのB24サイズとほぼ同じです


 写真左の物が先日の記事のS700です
 写真右の物はSG300です

本体表記部分


 出力表記は細かく記載されています


 SG300のバッテリー容量は296Wh(3.7V 80Ah)らしいです

デザイン等



 表面は艶消しです
 多少丸みを帯びたデザインで前面部と後面部が突き出したデザインになっています
 表示部分は小さく見づらいです

入出力端子部分


 出力は全部で8か所あります


 正面はUSBとDC電源入出力があります
 スイッチ操作は右側がUSB,DC出力の電源スイッチになります
 左側はACスイッチになっています
 AC出力は右側の電源スイッチを押した後に左側のACスイッチを押すとACマークか出て出力を開始します
 画面表示は入出力中は常時表示となっています

 ポータブル電源蓄電時はDCインプットに付属のアダプターを接続して充電します
 DCインプットはソーラー等の入力にも対応で入力電圧は18Vまでとなっています

 USB-C端子はUSB-PD入出力対応で最大20V3Aの60Wまでとなっています
 USB-C端子はUSB-PDアダプターを繋ぐと蓄電にも使えるようになっています
 USB-PDアダプターでの入力はつないだアダプターの対応可能な出力の範囲内で行われます

 USB-CとUSB-Aの対応規格は以下の通りです


 左 USB-A1の対応出力
 右 USB-A2,A3の対応出力


 左 USB-Cの対応出力
 右 USB-PDの対応出力

 USB-AとUSB-Cの対応充電規格はAuto Enumerateの通りです

 USB-PDでの蓄電が付属のDCアダプターより蓄電が容易で速いので普段はUSB-PDでの蓄電がメインになると思います
 USB-PDでの蓄電は60Wが最大になります


 向かって左側面がAC出力とカーアクセサリーソケット形状のプラグになります
 AC出力は110V仕様ですが実機では120V60Hz出力と高めの電圧でした
 最大300W出力に対応

 カーアクセサリーソケットの出力は残量100%で約16.5Vでこちらも高めです
 説明書にある通りDC12V出力は内蔵バッテリーの電圧がそのまま出力されるようです


 向かって右側面は内部冷却ファンの出口となっています

 後面はLED照明パネルが付いています


入出力の実効値


 出力はUSB-C端子側とAC110Vの出力を計測
 入力はDC20VとUSB-PD60Wを計測
 USB-C端子側はUSB-PDの20V3A出力にて60Wと記載
 AC110Vは150~250W可変出力で計測

出力負荷 [VA]平均電圧 [V]電力量 [Wh]容量 [mAh]出力時間 [h:m:s]
PD20V 3A (60W)19.9238119603:53:00
AC110V 60Hz
(200W)
119
180   1:06:00
充電入力 [VA]平均電圧 [V]電力量 [Wh]容量 [mAh]満充電時間 [h:m:s]80%充電時間 [h:m:s]
DC20V 3A+USB-PD60W (120W)19.6283
(140+143)
144762:51:002:04:40
PD20V 3A(60W)19.9285143225:28:404:05:00
DC15V 3A(45W)19.5278.1186877:16:205:24:00

 付属のアダプターDC15V入力にて充電すると約38W充電になり空から満充電までの時間は約7.2時間です

 充電の電力は表示パネルとは違います
 表示パネルと入力電力が合っていない状態です
 入出力の電力表示はあくまで目安になります

入出力電圧別の効率について

 蓄電量は266Whとして変換率を出します

入出力 [VA]充電入力効率 [%]出力効率 [%]
PD20V 3A (60W)94.089.5
AC110V   67.7

 AC出力では7割程度の変換効率で大体180Wh程度が使える様です
 充電効率は大体9割程度の様です

ここから他所では書かれていない?ウチのウリの部分


ここから記載する事はまったく問題にならない可能性があります

 私の所有する個体自体の問題や不具合又は故障の可能性もあります
 参考程度に読んでください

モータやトランスを使用しているAC機器では稀に動かない物がある

 AC-DCコンバーターを使ってみた所約220W出力以上になるとAC出力電圧が何故か60V~100Vの間で電圧が可変してしまい不安定になることがありました
 本来300Wまでなら動くはずですが謎の誤動作が起きました
 ポータブルストーブ等電熱線のものでは300Wまで問題なく動きました

 事前にポータブル電源で使う電化製品が実際に動作するか確認してから使用する必要があります

蓄電補助に使うUSB-PDアダプターが無いと蓄電時間がかかりすぎる

 Amazonの販売ページでは蓄電時間が付属のアダプター使用で6~7時間とあり実際に7.2時間かかります
 2系統での蓄電なら3~4時間なので60WのUSB-PDアダプターは必須です


冷却ファンがうるさい

 AC出力時等高負荷時に内部を冷却するファンの音がかなり大きいです
 負荷に応じてファンは間欠動作します
 200W程度の出力ではほぼファンが回っており就寝時に廻ると目が覚める音量です

バッテリー容量は最小値で72000mAh

 蓄電時296Whの入れ物に対して280Wh程度しか入らず容量が記載より少ないです
 内部を分解して確認してみました


 GPNH 18-20Pというリチウムイオンバッテリーが36本使われています
 仕様諸元を調べると記号で分かるようになっていました

 18:18650バッテリー
 20:最小保障値2000mAh
 P:動力用ハイレートセル

 2000mAhが36本で72000mAhが容量の様です
 72Ah×3.7V=266.4Wh

 実用量は266.4Whと思われます

統括 

 慣れれば意外と使いやすいです
 小型高出力と価格が条件に入れば購入しても良いかと思います

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿

謎はすべて解けた EASYLONGER YN-046P編

 個人で使うのにUSB-PD60W出力対応のモバイルバッテリーが1台必要になり前から気になっていたモバイルバッテリーを試してみることにしました ※クイックチャージはQCと略します  USB Power DeliveryはUSB-PDと略します  以前から稀に使っているSLU...