リン酸鉄リチウムイオンバッテリーをポータブル電源に接続する

 先の記事の続きです
 リン酸鉄バッテリーをポータブル電源に接続する配線の製作等です
 直接見ている方は前回の記事を見ている前提での内容になります
 まずは今回使うリン酸鉄バッテリーはコレを使います


 購入はAmazonにてAmpere Time JPから販売の物をタイムセール価格の24699円で購入しました
 通常での販売は25999円の様です

 バッテリーを使うに当たって必要な物は2点になります

①ポータブル電源との接続ケーブルと端子

 リン酸鉄バッテリーからポータブル電源に電力を送るケーブルへの接続端子部分迄の配線になります
 次に出てくる充電器との接続ケーブルと端子も兼ねています

②リン酸鉄バッテリーの充電器

 エクストラバッテリーでは無い為バッテリーは使った後は充電しないと使えません
 専用の充電器はコレになります


 値段が高すぎるので私が実際に使っている物を載せておきます

 

 充電が可能な安定化電源になります
 購入はAmazonにてK-Drive改から販売の物を2711円で購入しました

 配線と端子ですが端子に取り付け出来るケーブルの太さの上限が2.0sqになります
 流れる電流値は最大で30Aです
 電圧が上がるにしたがって電流値は下がる仕様で平均充電電流は約18Aです

必要に応じて

③12V電源を24Vに変換する装置
 過去に作ったものを持ち運びを考慮して再設計しました

 RIVERシリーズでのDC最速200W充電にする為の変換器になります
 バッテリー電圧12Vでのポータブル電源への充電は100W程度になります
 平均200W以下でポータブル電源を使う場合は必要ありません
 平均300W以上高出力でポータブル電源を使う場合は補助で追従させる為に必要になります

製作に入る前に

 前の記事の制作にあたっての工具とXT60コネクターは揃っている過程で製作を進めます


①ポータブル電源との接続ケーブルと端子の制作

 用意する物(最低限)
 3.5sqのケーブル1m×2本(色違い)
 XT60端子 メス2個 オス1個
 内径6mmの圧着端子 ニチフR3.5-6 2個等
 工具一式

ケーブルの補足

 24V変換で充電補助する場合大型のポータブル電源では24V10.5Aでの給電を想定しています
 変換ロス含めて約270W(12V 22.5A)が必要です
 8割定格で余力を持たせて30Aに設定しました
 30Aでの給電では3sq以上のケーブルが必要になります

〇リン酸鉄バッテリーからXT60までのケーブル製作

 取り出しの配線長は35cm程が良いです
 XT60端子のメスに3.5sqのケーブルをハンダ付けします
 ポータブルバッテリーに直結で使う場合はヒューズ等を入れてください


 反対側は6mmの圧着端子を取り付けます
 直結の場合は取り廻しがしやすいように延長ケーブルを作ります


②リン酸鉄バッテリーの充電器

 用意する物(最低限)
 2.0sqのケーブル1m(色違い)
 XT60端子 オス1個
 2Y 3.5の圧着端子 ニチフTMEX 2Y-3.5 6個等
 工具一式
 通販では数量が多すぎるのでホームセンターで必要量購入してください

 配線と端子ですが端子に取り付け出来るケーブルの太さの上限が2.0sqになります
 流れる電流値は最大で30A
 充電中盤で18A程になり2.0sqのケーブルでは容量不足です
 端子台の許容も不足するので同じ長さの2.0sqケーブル2本で接続します


 接続端子は2Y 3.5又は4.0になります

  

 電源の延長コードは適当に余っているコードでも良いです


 逆側にXT60のオスをハンダ付します
 結線が終わったら


 オレンジ色の調整ダイヤルで出力電圧を14.6~14.8Vに設定します
 残量ゼロからの充電時間は実測で約3時間でした

 接続前に極性の確認とショートの確認が出来たら取り付けをします

 24V変換を入れた場合の接続スペースはこんな感じです


 バッテリーのショート防止の兼ねてケースに入れてみました


 直結の場合はシンプルです


 このケーブルをポータブル電源に繋げるだけです
 ケースに入れて繋いでみました


 動作テストした所RIVER(R600Pro)に190Wで入力した場合は約3時間補助動作が可能でした

 次回は前回記事の②の制作になります

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿

謎はすべて解けた EASYLONGER YN-046P編

 個人で使うのにUSB-PD60W出力対応のモバイルバッテリーが1台必要になり前から気になっていたモバイルバッテリーを試してみることにしました ※クイックチャージはQCと略します  USB Power DeliveryはUSB-PDと略します  以前から稀に使っているSLU...